個別指導の学習空間、柏大津ヶ丘教室長の桑原です。
今回は英語16点から98点まで伸びた去年の生徒の話をまとめていきたいと思います。

入塾当時は「英語がとにかく苦手で全然やる気しないんですよね~」と語っていた子でしたが、「どんどん間違えて強くなろうぜ!」というスローガンのもと一年生の文法から徹底的に詰めていきました。
初めのころは、ズルを見つけては終わりの紙を突き返され、単語テストが合格できなかったので突き返され、とまあ、とにかく英語へのやる気はなかったと思います。机でもだれている時間は少なくなかったです。
英語だけに対してだったかといわれると、そうではなく、全体的に「塾も勉強もいやじゃ!」という感じでした。

入塾から3ヶ月くらいがそんな生徒にある日変化が訪れました。聞いてみると、「英語で表現できる文が増えてきて、なんだか楽しくなってきた。」といいます。まだ長文はニガテではありましたが文法問題、とりわけ並べかえ問題で点数をとれるようになり、定期テストでは60点をマークしてくるほどには成長していました。
この時期は教科書の基礎文法を使いこなせるように、普段の英文法プリントに加えて、教える側の立場に立って文法を説明してもらったり、並べ替え問題を作ってもらったりといった取り組みをしていました。表現の幅を伸ばすために、立場を変えて説明する側に回ってもらうことで、よりきっちり理解するように頑張ってくれていたと思います。
この時期には、すでに単語テストでつまづいたり、やる気がなくてだれてズルをするような生徒ではなくなっていました。今思うと英語が楽しくなり始めた時期だったのかとも思います。

そこからさらに半年たって入塾してから8ヶ月経つぐらいになった、中3の9月ごろにはすでに夏期講習なども使って中学範囲の英文法はすべて終えて、受験用の長文をガンガン解くようになっていました。
そして期末テストでは、最高得点である98点をたたき出すことができました。
間違えたのはスペルミス。記述で減点されて100点ならずといったところでした。二人でとても悔しがったことは今でも覚えています。

このころより少し前くらいに、人生相談を受けたことがあって、
「英語の先生になりたいと思っています。」
「なんでなりたいの?」
「桑原先生に出会って、英語の楽しさに触れて、それをもっと英語を苦手に思っている子たちに伝えていきたいと思ったからです。」

もう感無量でした。こんなにうれしいことを言われて、私はこの生徒と関われてよかったと思いました。しかし同時に、私が伝えられることはすべて伝えねばならないという使命感にも駆り立てられるようになりました。

ここからというもの、英語と日本語のニュアンスの違いであったり、高校英語の内容を織り交ぜたり、英文法をできるようにするにはどうしたらよいか解説の仕方を一緒に考えたり、英単語がニガテな子はどうやって練習したらできるようになるのか一緒に考えたりと、英語指導を一緒に考えてもらうようにもなっていきました。

私はもうこの教室にはいませんが、「桑原先生が柏に行くなら、たとえ何キロ離れていようと柏に通います!」と引き留められた時は本当に申し訳なく思いました。
最後の指導の日、「最高の英語の先生になってくださいね。私も最高の学習空間の先生を目指します。」と言って、教室を後にしました。

いまでもきっと元気にやってくれていると思います。

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