2019年 9月 の投稿一覧

「僕は学校が嫌いです」

千葉エリア四街道東教室/佐倉臼井教室教室長の桑原と申します。

「僕は学校がキライです」
衝撃だった。彼が塾に入って2ヶ月くらいのころに起きたこの衝撃を未だに覚えている。
面と向かって私にそのようなことを言ってくる生徒は少なくない。ただ彼はなにか違った。「嫌いだ。」という言葉の重みが真剣に伝わってきた。
話を聞いてみると、クラスでうまくいっていないという。彼はコミュニケーションで困っているそうだが、私との間でコミュニケーションは取れていたし、込み入った話もできていた。なぜ彼がクラスでうまくいっていなかったのか、不思議で仕方なかった。
入塾時の成績は 5 教科 180 点。クラスでうまくいってないところから学校も休みがち。勉強は嫌い。学校の学習内容にも遅れている状況。精神的にはそこまで強いタイプではない。
こういう生徒は少なくない。どんな生徒にも悩みの一つ二つはあるものだ。
「学校やクラスを無理に好きになる必要はない。ただ学校を理由に『やるべきこと』から逃げてはいけない。君には君にあった付き合い方を好んでくれる友達がこれから出てくる。」彼はそこでホッとしたという。
「部活はどうなのかな。」
「楽器“は”好きです。」
「どういうところが好きなのかな。」
「音色が綺麗なところです」
「合奏はどうだい。」
「合奏は好きですけど」・・・・

彼とは音楽の話で意気投合した。譜面の読み方。指揮者ならどう考えるか。この曲はどういうところでどの楽器が良い味を出しているのか。吹奏楽部のあるあるなど。
私が所属する楽団のライブに来て「トロンボーンのピッチが揃ってないですね」「全体的に音程が合ってない」などとダメ出しをしてくるほどの音楽愛だ。
世の中の大人ならば子どもにそこまで指摘されたら「若いくせに生意気だ」と思うことだろう。しかし時として子どもはストイックな一面を見せることがある。大人の想像を超えることを考えていることはすくなくない。
趣味を嗜む者としての会話においては、年齢など考慮する必要はない。趣味の世界に遠慮など必要ないのだから堂々と批判したり良いところを言えばいい。私は彼に批判された時、素直に褒めた。
先日そんな彼の所属する吹奏楽部の演奏会があり、足を運んでみた。
千葉県のコンクールで金賞を取るだけの演奏は、さすがに聴きごたえがあるなぁと感心しているなか、ある曲の途中、彼は曲中に客席側に向かってたち、楽器を構えソロを吹いたのだ。
「情熱大陸」のメインメロディが終わり、曲も落ち着いていこうかというところ。彼のソロが1小節はやく割り込んでソロを吹き出した。
二拍三連符の裏から入ってくるソロの切り出しは見事。美しい。
滑らかで煌びやかなサックスのメロディがホール中に響き、聴くものを魅了した。ただ、原曲を予習していた私は、“あえて”譜面と違うソロを彼が吹いていることに気がつき、その独創的で熱のこもった“彼の唄”に思わず感動してしまった。
大抵の中学生の演奏者ならば、ソロを演奏するときは譜面に視線が行き、緊張した面持ちでなんとかソロを演奏し切ることに気が行くものであるが、彼の場合は違った。
譜面を見ず。不安な顔など見せず。「曲を楽しんでいる」ことが全身から伝わってきたのだ。

彼の入塾時の成績は学年でみて下の方であった。1年生の2学期前くらいから入塾し、今現在ではそこから100点アップした成績をキープしている。
最初はまずきっちり週3回塾に来るところから始めましょうという段階から始まった。1回の指導で1.5時間の課題量からスタートしてったのだが、だんだんと勉強に取り組める時間が増え、それに比例してこなせる課題量をふえていった。英単語の取り組み方、わからないことの調べ方、まず70点を取るためにすることなどなど。教えて伸ばしたというよりかはきっかけを与えたと言ったほうが適切です。重要視したのが「やるときはやる」「楽器の演奏技術の向上と勉強は似ている」という二点です。
生徒の「やるべきこと」への意識に触れて伸ばしていけるのが学習空間の最大のメリットであると考えているので、彼もそこをみっちり指導させてもらっています。

そして中3のいまでは1回3時間としっかり取り組むことができるようになってきた。先日行われた夏期講習では休憩を挟みつつ5時間ほどできるようになった。あとは結果をついて来させるところである。
「我慢すること」を覚えたのだ。成績的には決して高いとは言えないだろうが、数字では表せない彼の成長をここに記しておきたい。もちろん学習塾である以上は成績アップを求めて行かねばならないが。
テストの点数が上がることは大切であるが、それと一緒に生徒の心の成長を捉えていくことも自習型の塾をやる以上重要であると考えている。

最後に、このような文章を書かせて頂くにあたって、何より心苦しいのが生徒の努力を比較して一人選別して紹介せねばならないということだ。生徒は塾に来て苦手な勉強を通じて自己と向き合っている。それだけで努力と呼べる訳で、成績が上がっているからといってその生徒だけを取り上げて「成功事例」として取り上げるのはフェアではないと思うのだ。両教室で約90人ほどの生徒と関わっているが、90人いれば90人の「成功事例」があるということだ。
「いいところがない人間などいない」が私のモットーだ。これからも大切にしていきたい。

千葉の塾なら個別指導の学習空間

毎日見るだけメモ帳!

個別指導の学習空間 栃木エリア 野木教室・美しが丘教室の柴田です!

英単語、歴史の年号、数学の公式。たくさん覚えることがあって、頑張るけれど1周教材が終わる頃には最初の方を忘れてしまったり、「これ何だっけなぁ…。いつも忘れた頃に出てくるんだよなぁ。」と思ったりした経験はありませんか?せっかく頑張ったハズなのに、リセットされてしまったように感じるこの経験、なくなるならばそうしたいと皆が思うはず。

そこで今回は「毎日見るだけメモ帳」作成を提案します!

100円ショップでも3冊組みなどで売っている小さいメモ帳(生徒手帳サイズ)を買ってきて、とにかく「こだわらず」覚えたい単語や用語を書き込んでいくだけ。それを毎日「見る」のがポイントです。やってはいけないのは「覚えようとすること」。それではノートが埋まるごとにどんどん時間がかかるようになってしまって、結局ニガテな暗記を頑張ることになり長続きしません。ただ「見る」こと。その代わり毎日見ることで気が付かぬうちに見「慣れて」しまう作戦です。

作成、実行のコツは、
① 見るだけノート作りに美しさは不要!ノート作りに時間をかけ過ぎないこと。
② パッと見て「多い」と感じる量はやる気を削ぐ!1ページは広々使うこと。
③ 同じ科目が続くと飽きる!ノートは科目ごとに分けたりしないこと。
④ 覚えようとしない!「こんなのあったなぁ。」で十分。短時間で済ませること。

以上、とにかく手間をかけない&短時間で毎日やることだけ徹底しましょう!!

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正しい努力の必然性

個別指導の学習空間 群馬エリア 前橋大島教室・伊勢崎東教室の古川です。

今回お話しさせていただきたい生徒は今年の春に無事第一志望校に合格した高校生のA君についてご紹介したいと思います。

さて、予備校や塾の広告で“センター試験英語9割突破!!”といった文言をよく目にします。実際に9割の得点を獲得する生徒は少なからず存在します。ですが、元々英語が得意な生徒や帰国子女といった様々な背景が存在するのではないでしょうか。そういったバックボーンを考慮せず、「それなら少し頑張れば自分もできるかも・・・」と考える生徒が多いのではないかと思います。申し上げるまでもなく大学受験は高校受験の比ではありません。その為「自分ではすごく頑張っている」が「当たり前の頑張り」なのです。
 
上位校の生徒が上位の大学へと進学するということがある種王道のルートかもしれません。しかし、A君はそのような上位の高校ではなく自分の力=努力で合格を掴み取りました。
中でも彼は理系にも関わらずイチからのスタートでセンター試験の英語で9割≒180点を獲得しました。そこで今大学受験生の方々に学習のヒントとなればと思いお話しさせていただきます。

簡単にA君についてお話しさせていただきます。
彼が通学していた高校は大学進学者があまり多くはない学校でした。
初めて彼に会ったのは私がちょうど一年目の時でした。

彼はお世辞にも英語が得意というわけではなく、まさに“イチから”のスタートでした。また、彼は理系大学への進学希望でした。

ですが、彼は必ず成績が上がるだろうという確信が私にはありました。
それは“素直さ”でした。

勉強における“素直さ”の大切さは他の先生方が多く述べられているので多くは語りません。彼は私自身が設定したカリキュラムを必ず毎回行いました。また必ず自分の力で問題や解説を読みました。

勉強における
・一日に決めた内容を必ず行う事
・問題文や解説を必ず読む事
この二つのことは、誰もが大切なことだと理解していることだと思います。
ですが、“分かっていること”と“出来ること“このことは大きな違いです。

彼の実力が大きくついたのは下記の3点を自然と実施できていたからだと思います。
・実行:一日にやるべきことを必ず行う。
・考察:どのような問題なのか、なぜ間違えたのかを問題文や解説を必ず読み考える。
・反復:理解したことをできるようになるために繰り返し問題を演習する。

この3点を行う事が出来れば必ず成績は伸びていくと思います。
実際に彼は同じ問題集を5周したこともありました。

そんな彼は最初にも述べましたが、無事に第一希望の公立大学に合格しました。
前途有望な彼の将来に私自身心ひそかに期待し、そして応援しています。

最後になりますが、中学生であってもたとえ高校生であっても成績を伸ばしていく為に必要なことは“実行”“考察”“反復”の3点だと私自身思います。
特に大学受験生となると自分自身の人生に大きく関わります。
後悔をしない為にも、やるべきことやることが非常に大切です。

誰の為でもなく、受験生のみなさん自分自身の為に一日一日を大切になさって下さいね!!

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親への感謝

個別指導の学習空間 岐阜エリア 大垣東・岐阜都通教室の梶浦です。

皆さんお父さん、お母さんが好きですか?
日ごろ感謝していますでしょうか?

大人になるとご両親に親孝行しないといけないとよく言われますが、実際は子どもの頃からできたりします。

それは、たくさん色々なことを学んで自立することです。

そこで、最も皆さんに共通することが、勉強です。

しかし、勉強に立ち向かうことができない。
そこでご両親も子どもが将来苦労しないように必死です。
汗水垂らして稼いだお金を使って子どもの成長を願って様々な学習塾を頼っています。

そんな中、塾をサボる生徒が稀にいます。

塾って3年間通い続けたらおよそいくらになるでしょう??

およそ数百万円です。

とはいえ親のお金です。
自分が実際にお金を払い、痛みを感じることはありません。

だから、塾で寝ていたり、答えを丸写ししてしまうのです。

慣れは人を腐らせる要因の1つでもあります。

親にお金を払ってもらって当たり前という気持ちが、あなたの勉強における怠惰を生み出す要因になります。

本当に感謝していたら死ぬ気で勉強するはずです。

食らいつくはずです。

改めてご両親に感謝しましょう。
ここまで育ててくれたご両親に。

当たり前は当たり前ではないのですから。

今からでも遅くはありません。
今できることから少しづつ実行に移していけば構いません。
単語1つ覚える、先生に自ら質問してみるなど、なんでも構いません。

皆さんができることを少しづつしていきましょう。
1年後には大きな財産を手にすることになると思います。

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主体的に学ぶということ

個別指導の学習空間 千葉エリア 習志野藤崎・西白井教室の竹村です。

中学校以前から続けてくれている、高校生の話をしたいと思います。

私は理数科目が人並より好きで得意です。教科的な雑談をするなら、もっぱら理科です。
試験終了後の土曜日など、反省会もそこそこに、知的好奇心ままに話をすることもしばしば。
彼は私の日にのみ来ていましたが、良くも悪くもそんな竹村の話を年単位で聞いていたわけです。
先に言うなら、彼は理科や数学が他より得意というわけではありませんでした。

中学校のテストでは出ない話もかなりしていましたが、さていざ高校生になってみると。
学校のレベルと本人のレベルの差もありますが、理数科目で軒並み評定5相当の点数を取ってきました…!特に高校確定時点から予習していた(させていた)化学は、平均40台のテストで90をマークし、クラス1位の座に。しかも、彼はそこで慢心はせず、100イケるでしょという私の言葉を真に受け(ゴメンネ)、次のテストでは99にまで点数を上げてみせました。理数科目以外も高水準をキープし、クラス順位どころか、学年順位でも一桁にまで上げて見せてくれました。さすがに、多少のレベルの差だけでこの快挙を説明しようとは思えません。

高校で教えたこともある者として言うと、高校生の、塾講師主体でのテスト対策の難しさは、中学の比ではありません。高校のレベル、学校の先生のレベルによって、出題傾向は大きく異なり、出題範囲の公開も、多くの場合不十分です。教科書の内容を改めて教えるだけならいくらも出来ますが、限られた時間の中で、全範囲は到底不可能です。
結局、授業を直接受けた人でないと、何が出そうで、それに対して自分に何が足りないかは特定できないわけです。彼はその点で、今までより更に真剣に、日々の授業に向かうようになったのだと思います。私の「雑談」が教科書に載っているし授業で出る(そして自分はそれをすでに知っている)という感動もあったようですが、それだけでもないでしょう。土曜日はたかだか90分の指導ですが、高校に入ってからは、最近習った内容のうち、授業でも教科書でも納得のいかない部分を、しっかり特定してぶつけてきてくれています。時には、彼のほうから教科書以上のことを聞いてくることも。
今や講師は主体ではなく、彼が主体になって勉強しているのです。

色々な意味で成長したなぁと思いつつ、今週も隙あらば教科書の少し外の話をしようかと思ってます。
いつの日か、今度は彼が私に教科書の外を語ってくれたらいいなと。

千葉の塾なら個別指導の学習空間

本人の意識の大切さ

個別指導の学習空間 愛知エリア 岡崎南教室・みよし教室の嶋田です。

今回は、やる気を出したときの凄さのお話をさせていただきます。

この生徒は、小学6年生の3月頃、中学生になる少し前に塾に入りました。
入った頃は小数の計算や分数の計算も怪しい状態でした。
その後中学生になり、その中学校で一番厳しい運動部に入部し、小学生の頃よりも勉強することが大変な環境に身を置くことになりました。

最初の頃は、勉強に対するモチベーションも高くはありませんでした。しかし部活を理由に勉強から逃げることなく、またできない問題があったときも出来るようになるまで逃げずに取り組みんでいました。そして気がつけば、受け持っていない科目も友達やご家族の方、そして私共講師に質問したり教えてもらう程に勉強のモチベーションも高くなりました。苦手だった数学も、中学3年生の後半には80点以を取れるほどに解けるようになっていました。

本人のやる気も大切とは知ってはいましたが、私のこれまで出会った生徒の中で、もっともやる気が成果につながっていた生徒だと思い、今回ご紹介させていただきました。

学習空間は、やる気を引き出すことだけではなく、やる気を出した後にその生徒にとことん応えることができる。そして私たちがやる気に応えれば生徒も応えてくれる。

これからも生徒のやる気を引き出すだけではなく、いざやる気になったときにどこまででも応える気持ちを忘れずに、指導をしたいと思います。

愛知の塾なら個別指導の学習空間

勉強は骨付き肉が大切?!

個別指導の学習空間 山梨エリア 甲府南教室&学習空間プラスの佐野です。

「骨付き肉」と聞いて、皆さんはどう思われましたか?

突然ですが、骨付き肉=「骨」と「肉」という二つに分けられます。
何を言っているのかさっぱり分からないですよね?(笑)

結論を最初に言うと、「骨」はとても大切な根幹であり、「肉」とは、その根幹を覆う大切な役割を果たすものです。

ここで、歴史(日本史や世界史など)を例に挙げます。

骨に当たるのが歴史の流れやまとまり、その時代が何かを一言で言えるもの。
肉に当たるのが暗記すべき単語や語句、年号、登場人物など。

この他にも、ありとあらゆる教科に応用して例を挙げることが出来ます。

定期試験では点数が取れるのに、模試や学力テストになると点数が下がってしまう人はいませんか?
定期試験では範囲が決められており、その範囲内の用語や単語を覚えてしまえばある程度点数を取ることは出来ます。
しかし、模試や学力テストは範囲も広く、また、用語や単語だけ覚えていても、一問一答の問題でない限り解くことが難しいです。一問一答の問題であっても、用語の意味が理解出来ていないと問題を解くことは出来ません。
ただ、だからといって「模試や学力テストは難しいから点数下がるのは当たり前」と諦める必要はありません!
用語を覚えることはもちろんのこと、それらの用語の意味を自分の言葉で簡単に説明出来るようになれば問題ありません。

さて、皆さん、ここまでで骨付き肉の意味がなんとなく分かったかな?
よく分からなくても大丈夫!
ここで、さっきまでの話をより具体的に考えていきます。

歴史の鎌倉時代を例に挙げます。
覚えなければいけない用語(肉の部分)                                   

・鎌倉幕府 ・源頼朝 ・1192年 ・御家人・守護地頭 ・承久の乱 ・御成敗式目 ・元寇 ・御恩と奉公 など

用語を活用した鎌倉時代の歴史の流れ(骨の部分)

・源頼朝が鎌倉を本拠地とし、平氏を滅ぼす→1185年には国ごとに守護を、荘園や公領ごとに地頭を設置し征夷大将軍となる→1192年に鎌倉幕府を開く。

・御成敗式目を制定する→武家社会の支配を拡大→北条氏を中心とする執権政治がスタート。

・元寇により元が2度にわたって攻めるも撃退→元寇で勝利しても土地を獲得したわけではないため、御恩と奉公の関係が崩れる→武士に貨幣経済が浸透し、全体的に貧乏になる→幕府の基盤である御家人の困窮化により支配力が弱まり、幕府に対しても不満が出てくる。

上記に書いたことはほんの一例ですが、このように用語をまずしっかりと覚えた上で、その用語を活用して、自分の頭の中で歴史の流れをイメージ出来るようになることが大切です。
友達同士で「○○時代説明してみて!」など、歴史の流れをお互いに伝え合うと楽しく覚えられるので、ぜひ試してみて下さい!

山梨の塾なら個別指導の学習空間