がんばって並以下に見えるけど

個別指導の学習空間 千葉北総エリア 佐倉臼井教室の竹村です。
佐倉臼井教室の成績UP体験記をご紹介します。
…と言いたいところですが、個人的に紹介したいと思うのは、直接「成績」の数字としては成果が見えない生徒さんたちで…了承もとれないので、詳細は伏せます。

教育に関心のある方なら、かんばっても人並みの成績がとれない人、というと「障害」のキーワードが浮かぶかもしれません。
しかし、今回紹介したいキーワードは「言語」です。

日本語が第一言語でないために、教科書が読みにくい・授業がわかりにくいという生徒さんが居るのです。
最もわかりやすいのは、海外から越してきた家庭の生徒さんです。
見ている最も厳しい人では、そもそも第一言語と呼べるものすらなく、小学校低学年レベルの語彙の会話を、身振り手振りに英語も交えてギリギリの状態です。
※こういう生徒さん達に今の所共通の傾向で、英語(母語ではない)のほうがよほど簡単らしく、語彙を増やす上でよく頼ります。

そのために、読むにも教えるにもまず日本語習得、なのですが、当該年齢の「日本語育ちの標準的生徒」とレベルが違いすぎて、とても授業をリアルタイムで理解するところに追いつきません。
あるいは、そうなることが想像いただけるでしょうか?
該当学年の日本語の授業・教材を使いこなすところまではとてもいかないのが現状です。
日本語のスキル、確実に上がってはいるんですけれどね…!

よく日本語話者は、英語が嫌だーという文脈で、全部機械翻訳でいいとか言いますね。
ところが非日本語話者が、いざ日本語の教科書記述に対して機械翻訳を使って勉強を試みると、結局用語が訳しきれず、逐一別途検索するか先生に聞く必要があるのです。
正直、試験対策というペースになりません。
増して授業のリアルタイム翻訳なんかやれませんしやってくれませんし…。
それでも、英語交じりでお互い教え合いながら、日々できることわかることを増やすだけです。

などど悲観的な話は多いのですが、(日本の)定期試験という尺度でさえなければ、彼らの知識量や多言語を使う力の総量はすごいです。
生まれも育ちも日本の私が知らないことを、より多く知っている生徒は、成績上位の生徒ではなく、当然彼らです。
むしろ、学校の外に出てしまえれば、複数言語・複数文化の知識がある彼らは間違えなく強いです。
目の前の課題がひときわ厳しいのはどうにもなので、当座高校卒業まで腐らずやっていけるように、あるときは英語のスラング混じりの愚痴を聞き、母国での話を教えてもらい、そんな強みを強みとして伝え…
結局他の生徒と変わりませんけどね!

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