戦略の大事さ

個別指導の学習空間、富士吉田教室・都留教室の大江です。

今回は富士吉田教室で指導した生徒についてお話します。

彼とは5年ほどの付き合いがありましたが、初めて会った当初は英語が絶望的にできない状態でした。本人曰く、学校の先生との相性が悪く、一切勉強する気になれないとのことでした。その代わり、数学や理科は非常によくできていましたが。
しかし、高校受験ではバランスよく点数を取る必要があるため、本人に発破をかけながら単語や基本文法から見直したことで、志望していた高校に入学しただけでなく、アッパークラスに入ることが出来ました。
そんな彼ですが、高校に入学後は、自分でやってみたいとのことで、いったん塾を卒業となりました。

それから数年経って、彼が高校3年生の春に「大学受験のために、もう一度、塾に入りたい」との連絡がありました。
再開した彼は、私が初めて会った時と同じく、英語が全くできない状態になっていました。進度の速い高校の授業で苦手意識を払拭できていなかった英語を、ずっと後回しにしてきた結果でした。しかも、入りたいと言っていた大学は彼の現状からは偏差値が高く、とても高校英語を一からやって間に合うような学校ではありませんでした。

そこで、彼と何度も話し合い、大学合格に向けて戦略を練りました。
そこで出た結論は、得意な数学と生物に完全に集中して、苦手な英語はやらないというものでした。
塾の講師として、本来であれば英語を伸ばしてあげるべきなのかもしれませんが、現実的に残された時間から、その方針で進むことにしました。
その後、彼も後がないことで毎日必死に取り組み、何度も過去問をこなす中で、合格点を突破するようになり、先日、見事合格することができました。

今回のやり方は極端な例でしたが、受験は行き当たりばったりでどうにかなるものではないため、事前に戦略を練ることがとても大事です。
中国の孫子の言葉に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というものがありますが、自分は何が出来て、何が出来ていないのか、目標まで何が必要なのか、そこまでやれる時間と能力が自分にはあるのか等々、様々な角度から考える必要があります。
そこには、夢や希望、理想といった華やかなものは無く、冷酷な現実と、熱意のある行動しかありません。そして、往々にしてその性質から一人で考えるのは難しいものです。

ですので、そういう時こそ学習空間の先生に相談してみてください。
やさしい言葉だけではないかもしれませんが、必ずその立場に立ってアドバイスをしてくれることと思います。

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