人間の脳の記憶のしくみ

個別指導塾の学習空間 山梨エリア 韮崎教室・白根教室の内藤です。

今回は「人間の脳の記憶のしくみ」についてお話ししたいと思います。

人間の脳には一時的に記憶を保管しておく「海馬」と呼ばれる場所と、長期的に保管し必要な時に活用できる「大脳皮質」と呼ばれる場所があります。
新しく覚えた情報は一度海馬に保存されます。その中で必要と判断されたものだけが大脳皮質に送られ、不必要と判断されたものは記憶から消し去られてしまいます。
つまり「記憶力が高い人」とは、海馬にその情報が必要であると思わせるのが上手な人のことです。

海馬がどのような情報を必要だと判断するかにはいくつかの基準がありますが
1.イメージが鮮明なもの
2.強く感情が動いたもの
3.何度も繰り返し記憶されるもの
などが重要になるそうです。
そのなかでも特に「何度も繰り返し記憶されるもの」が大切になります。

ここでドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって行われた実験を紹介します。
意味のない3つのアルファベットの組み合わせをたくさん覚えてもらい、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられてしまうのかを調べました。
その結果をグラフに表したのが「忘却曲線」です。(もし興味があったら調べてみて下さい)
この実験によると、覚えた情報は20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後に77%、1カ月後に79%が忘れられてしまうそうです!
つまり人間の脳は
1.記憶は覚えた直後に半分近くのことを忘れてしまう。
2.残った記憶はゆっくりと忘れていき、長く保持される。
ということが分かります。

つまり、覚えたことを忘れないようにするためには
1.覚えた直後に復習する
2.1日後に復習する
3.1週間後に復習する
4.2週間後に復習する etc
など完全に忘れないうちに、そして簡単に記憶がよみがえるうちに復習することがとても大切になります。

皆さんの中には「覚えたこともすぐ忘れちゃう」ですとか、「覚えられなくて暗記が苦手」などと言って悩んでいる人もいると思います。
しかし、人間の脳は「覚えた事をすぐに忘れる」ようにできているのです。
そのようなことで意味もなく落ち込まずに、海馬を上手に「だます」コツを掴んで、実践してみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも勉強のお役にたてれば嬉しいです。

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