個別指導の学習空間,千葉エリアの八千代大和田教室・四街道東教室の小西です。

今日は過去問との付き合い方についてです.受験生はもう四の五の言ってられない時期ですので,受験生以外に向けて書きます。

過去問は受験を突破するにおいては非常に大事ですが,イマイチどういう取り組み方をすればいいのか分からない人が多いのではないでしょうか。人によって合う合わないはありますが,一例を紹介したいと思います.なお,ここでは大学受験を想定して書きますが,これは高校受験にも当てはまることですので,中3生にとっても参考になるかと思います。

① 始めるのは秋以降.

過去問を始める時期はいつからがいいのでしょうか。早ければ早いほど良いと思っている方もいるかもしれません。しかし,それは違います。

ベストなタイミングは秋です。

具体的には9月後半~11月前半のどこかで開始するのがベストだと言えます。

なぜか。まず過去問を始めるのが遅すぎてはいけません。

年が明けてから始めているようでは当然受験本番には間に合いませんよね。

あと,始めるのが早すぎてもいけません。

受験生は夏休み以降で急激に学力を上げることが出来ます。

夏休みに必死に勉強して,秋から急激に偏差値を上げ,志望校に合格する生徒は毎年たくさんいます。

ということは最低でも夏休みが終わるまではまだほとんどの受験生は入試本番レベルの問題に耐えられる戦闘力が備わっていません。

この状態で「過去問を制するものが受験を制するんじゃー!」って威勢だけ張り上げて志望校の過去問を解いても,全然解けなくて凹むだけです。

夏休みというのは入試問題を解くのに必要な知識をインプットする段階も終わっていない生徒さんがほとんどですので,得るものも特になく,本当に凹むだけで終わります。

ですので過去問をやる時期は,基本知識のインプットが終わっている秋以降にセッティングするべきです。

つまりどんなに早くても9月,どんなに遅くても11月の前半くらいには始めなければいけないのです。

② 時間は基本的に計らない.

過去問をやりだすと本番と同じ時間設定のテスト形式で解き出す方がいます。これはいけません。

理由は上と重複しますが,全然解けなくて凹むだけだからです。

加えてテスト形式でやるとやり直しがいい加減になりがちだというデメリットもあります。

さらに,大抵の人は過去問をやり始めの時期だと本番の制限時間内だと最後まで解ききることすら出来ません。

最後まで解けていないのに解説を読みだしてやり直しを始めてしまうことになります。

せっかくの過去問を解かずに解答を眺めることから始めないといけないなんて悲しいですし,もったいなくないですか?

ですので過去問をやるときは時間は計りません。計ったとしても相当慣れてきてからです。

もちろん本番の時間設定でそれなりに解ける人はそれで良いのですが,基本的に過去問をやるときは時間無制限でじっくり、こってり取り組みましょう。

③ 参考書や辞書はフルに使う

参考書や辞書はフルに使いましょう。これも理由は同じです。

過去問をやり始めの頃はまだ知識のインプットが完璧ではありません。

なんの装備もなしに過去問という敵陣に突っ込んでも何も戦果を上げられずに無惨に散っていくだけです。

相手は「ホンモノ」なんです。教科書の問題や定期試験の問題のような今までの相手とは違うのです。

十分に研究するためにも参考書や辞書・単語帳などはフル装備で過去問に挑みましょう。

④ フル装備にすることで自分がやるべきことが見える

装備を整えて過去問に取り組むことはもう1つ大事なメリットがあります。

それは自分に足りないところが見えやすいということです。

例えば単語帳を見ながら長文を読めば,だいたい自力で答まで辿りつけたとします。

そうするとその単語帳を極めればあなたは入試問題に太刀打ち出来るということです。

単語が分かるだけでは長文を読むことが出来なかった,Forestもめちゃくちゃ参照したらなんとか解答まで辿りつけたというなら単語帳とForestを完璧にすれば入試に立ち向かえるということです。

これをやればイケる!という指標が出来るのは受験生にとって多大なる自信につながります。

⑤ 直近の年度の問題は真っ先にやる

一番最近の過去問は本番前の腕試しに取っておいた方がいいという認識を持っているかもしれません。

受験生なら一度は同じようなことを言われたことがあると思います。

しかし,去年度の過去問というのは今年度の入試を予想するのに最適の素材です。

受験生からすると、去年度の過去問というのはまさに宝の山なわけです。

それを直前まで手を付けずに大事に小脇に抱えておくのは,それこそもったいないと言わざるをえない。

さらに言うと直前期は意外と時間がありません。

私立の入試が立て続けにあるのなら,過去問にじっくり取り組むことももしかしたら出来ないかもしれない。

直近の年度の過去問は真っ先に取り組んで,自らの血肉に変えましょう。

細かい取り組み方などを話すと他にもたくさんあるのですが,大枠はこんな感じです。

詳しいことが聞きたい生徒さんがいましたら僕がいる教室まで来て下さい(笑)

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