個別指導の学習空間 京都エリアの佐藤です。
学習空間には本当に色々なレベルの生徒が在籍しています。京都の学習空間も様々な生徒がいます。
今回はそんな中でも5教科合計80点(平均16点)から合計320点(平均64点)にまで上がった生徒のお話を
します。それはすごい!相当、努力したんでしょう・・的なことを考えてる方が多いのではないでしょうか?
240点も上がれば、そう思われるのは当たり前ですよね。でも実際は入塾して1年は全く勉強しない。塾に
来ても何もしない。やってもプリント1枚も終わらない。ずっと携帯を触るばかりで、こちらの話はほぼ聞かない。その都度、注意したり、個別に10分~15分程、面談したりと私たちも何とか彼を変えさせようとあの手この手を尽くして、最初の少しは変わったように思えるのですが、すぐに裏切られてがっかりするというループが1年続いたわけです。もう、正直、半ば諦めモードであったことは事実です。
そんな生徒が何故240点も点数をあげることが出来たのか?この点数を取る前に次のような話をしました。
「○○は勉強した時ってどれくらい取れるんだろうな?そこは凄く気になるよ。才能があるのかどうか?もしかすると才能あるかもしれないし、ないかもしれない。でも、それを知ることもなくこのまま学校でもできないヤツって形で終わるのか?俺はそこは勿体ない気がするんだが・・。テスト2週間前、いや1週間前でもいいから本気でテストに向けて勉強してみろよ。まあ、強制はしない。これは○○自身のことだからな。俺はただ○○は勉強ができない、テストで点数がとれない・・そうは思わないんだ。○○と会話をしていればどのくらいの能力があるかぐらいは見当がつく。本気で取り組んでる姿をみてないから何ともいえんが・・。」
そんなことを彼に話してしばらくたって少しずつ彼の変化がみれました。先ずは勉強の内容に関する質問が増えたこと。そしてその質問の質がかなり高いこと(答えを聞くのでなく何故そうなるかを納得いくまで聞いてくる)。学校で先生に各教科の重要な箇所について聞いてきたり、親御さんに聞くと朝早く起きて学校に行く前に勉強していたりと別人か?と思うほどの変わりようでした。決して長い期間、1回の勉強時間が長いわけでもありませんでしたが、本当に無駄のない勉強を短期間、短時間で行ったんだと思います。結果は前述の通りです。
長期間、長時間の勉強を頑張ってやったというわけではありませんが、本人の意識が変わるだけでここまで伸びるものなんだと私も少し驚いています。実際はそのテストが終わってから、また普段の○○に戻りましたが、今回の件で少なくともテスト前に何もせず・・ということはないでしょう。その証拠に彼は次回は350点以上を目標にすると私に告げてきました。
勉強は時間の長い、短いではなく、如何にその時間に実のある事ができるか、本気になれるかが重要であると気づかされた一例でした。本気モードで長時間できれば最強ですね。