『遺伝』の問題

個別指導塾の学習空間 静岡エリア 沼津東・長泉教室の小笠原です。

センター試験に向けて、生物の勉強のペースを上げていく大事な時期がきました。この時期になると避けることのできない問題が『遺伝』です。特に、比などが絡んだ問題では、数学のような計算をしなければならないこともあり、文系で数学が苦手な生徒は問題集を閉じたくなる瞬間もあるのではないでしょうか。しかしながら、計算方法が瞬間的に浮かんでこないのであれば、実際に表を書いてみるという古典的な方法でも時間はかかりますが解くことができます。

一週間ほど前に、『AA、Aa、aaという遺伝子型のある野菜の株が2:2:1で存在し、これらの株で自家受精すると、次代はどんな割合で生じるか。』という問題を受験生が解いていました。その解答は[AA+Ab]:[aa]=7:3というもので、解説にはAA:Aa:aa=2+1/2:1:1/2+1=5:2:3=7:3とだけ書かれていました。たしかに、この式を導くことができる生徒もいると思いますが、思いつかなければ解けないのでしょうか?

AA×AAを表にすると、AAの遺伝子を持つ個体が4つできあがります。次に、Aa×Aaを表にまとめると、同じようにAAが1つ、Aaが2つ、aaが1つの4つの個体ができあがります。そして最後に、aa×aaを表にするとaaの遺伝子型の個体が4つできあがります。ここで注意することは、AA:Aa:aa=2:2:1の割合で存在することから、aa×aaの掛け合わせで生じた個体を2で割ります。すると、AAが5つ、Aaが2つ、aaが3つになり、[AA+Aa]:[aa]=7:3になります。

このように、スマートな解き方とは言えませんし、少し時間がかかるかもしれませんが解くことができます。困った時程、基本に返ってみることが大切です。この夏、学習空間に通う生徒が少しでも生物が得意になり、模試の点数が上がりますように☆

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